医師の当直

医療法により入院設備を持つ医療機関において医師は、必ず当直をしなければならないことが規定されています。病院をはじめとする医療施設はその機能特性上、24時間体制で入院している患者さんの病態を管理し、継続的な医療サービスを提供し続けなければなりません。また救急指定病院、またはその指定を受けていない病院においても、診察時間に関わらず、応召義務(医師法第19条に医師は正当な事由がなければ診察・治療要求を拒んではならないと規定)により病院に来院した患者さんを拒むことはできません。そのため病院には必ず医師が常駐しています。

基本的に当直とは、夜間や休日などにおいて待機・緊急時のサポート要員として勤務することを主な目的としています。そのため当直中は緊急性がない限り休憩したり、場合によっては仮眠をとることもあります。特殊な勤務体系から当直は、労働基準監督署に特別に届け出た上で許可され、賃金体系や労働条件などが労働基準法にて規定されています。法律的には法定労働時間外の勤務となっているため、当直勤務の翌日は通常出勤となり、夜勤勤務では支払の義務がある夜勤手当や深夜割増し賃金はありません。

しかしながら病院に勤務する医師の当直とは、労働基準法に則した‘軽度の業務’‘待機番の役割’とは程遠く、夜間に来院する患者さんが多い病院の当直では勤務中に一睡もできずに翌日の勤務に入る医師が少なくありません。当直は法律上原則として当直明けの翌日は通常勤務になるため、勤務医の多くは日勤の医師が夜に残って当直を行い、継続して次の日の勤務まで就業します。日勤、当直、翌日の日勤で勤務すると合計で30時間以上、ひどい時には丸2日間まともな休みなく連続的に働いていることになります。当直は医師たちに非常に長く負担の大きな労働を強いているのです。

当直の弊害として危惧される点は、精神的・肉体的にハードな労働が長時間にわたることにより睡眠不足や過度な疲労が集中力や判断力の低下に影響することが考えられます。長時間睡眠不足の状態が続くと脳のパフォーマンスは低下し、ミスや間違いの許されない医療の現場では特に集中力や判断力を欠いた状態がヒヤリ・ハットや取り返しのつかない医療事故を引き起すリスクを高めます。また長時間の継続的勤務における過重労働は、過労死や医師の過労による自殺といった最悪のシナリオをも招いており、勤務制度の見直しや労働環境の改善が叫ばれています。 医師の当直に関してはこのサイトもご参考に。

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